昼に咲いても月見草
懺悔します。
東京は緊急事態宣言中ですが、今日わたしは県境を越えてしまいました。
10mくらいね(笑)
わたしは葛飾区に住んでいますが、家が埼玉との県境に近いので、普段歩く場所が普通に県境をまたいでいたりします。
普段は足をのばして埼玉側にあるスーパーマーケットで買い物をしたりするんですが、今日は県境でヒルザキツキミソウを写してさっさと帰りましたよ。
月見草というのは一種類ではなくて、オオマツヨイグサ、アレチマツヨイグサ、コマツヨイグサ…など沢山の種類があります。月が出る頃に咲いて朝にはしぼんでしまうので「月見草」とか「待宵草 マツヨイグサ」などと呼ばれています。
待てど暮らせど来ぬ人を…などと竹久夢二が素敵な歌を作ったものだから日本の花のように思っている人は多いでしょうが、ほとんどがアメリカ大陸原産で、江戸時代以降に園芸植物として日本に来たものが野生化したそうですよ(つまり帰化植物というやつ)。
ヒルザキツキミソウもその仲間で、月見草なのに午前中から咲いているので昼咲き。上の写真は今朝写しました。10時頃だったと思います。花弁に朝日がすけてちょっぴりメルヘンですね。
でも、この花も帰化植物なんです。日本に持ち込まれたのは大正時代くらいだそうなんですが、雑草としてそこらじゅうに生えるようになったのは、たぶん90年代以降とか、2000年代に入ってからじゃないかなあと。子供の頃に眺めていた野草図鑑にはこれは載ってなかったような気がします。
でも園芸植物の図鑑にはあったかもしれないなあと思うんです。エノテラって呼ばれていたのが、こういう色形の花だったような。
こういうの、何がきっかけで突然増え始めるんでしょうね。やっぱり温暖化の影響とかなのかなあ、とか適当なことを言ってみるのですが、まったく根拠はないので信じない方がいいですよ!
いずれにせよ、今後どんどん増えるでしょうね。こんな立派な花が咲いてしまうと、雑草として抜かれにくいですから。写真は道端で写しましたが、きっと多くの人は誰かが種をまいたんだと思っているでしょう。
科名 | アカバナ科 |
属名 | マツヨイグサ属 |
学名 | Oenothera speciosa |