青いお茶:バタフライピーとマロウの比較
近年、真っ青なお茶ができるというのでバタフライピーというハーブ有名になりました。
マメ科の植物で、花にお湯をさすと抽出液が鮮やかな青になり、レモン汁を加えるとピンク色に変わるそうなんです。
それならアオイ科のマロウ(ウスベニアオイ)の花がやっぱり青いお茶になって、レモンをしぼるとピンク色になるはず。というか、むかし銀座あたりの百貨店でマロウティーを買って試してみたことがあります。
なんでそんなにバタフライピーばっかりもてはやすのかなあと思い、とりあえず昔懐かしいマロウティーを探してみたんですが、今は街のお店だと案外手に入らないですね。
それでも調べたら、葛飾区内でハーブティーを扱っているお店で売ってるみたいなので買ってきました。
どうせなら比較してみたいのでバタフライピーも用意しましたよ。流行っているとはいえ、100%バタフライピーは手に入らなくて、これはレモングラスとのブレンドです。ちょびっとしか入ってないんですが、これで色が出るのかな?
どちらも青いですが、バタフライピーのほうが濃く出ますね。マロウは薄くて…あれ、でも、むかし銀座あたりの百貨店に入っているハーブ専門店で買ったマロウはもうちょっと濃いめの青になったと思うんですけど。
マロウは花が少ないんじゃないかと思い、少し足してお湯にちょいちょいっと沈めてやったんですが、そうこうしてる間にどんどん色が変わってピンク色になってしまいました。
一方、バタフライピー+レモングラスのお茶はどんどん真っ青になっています。これはすごい。ティーバッグの中身はあんなに貧相だったのに真っ青です。なるほど、これは世の人たちが大騒ぎする気持ちがわかった。
バタフライピーの真っ青なお茶に檸檬汁を入れると、さっと紫色に変化します。おお、なんか美しいぞ、これは!
マロウのほうは何もしなくても色が変わってしまっていたので、檸檬汁を入れても大した変化はなかったです。
あれ、おかしいな、銀座あたりの(以下ryで買ったマロウは、もうちょっと青が濃かったし、こんなに高速で色が変わってしまったりしたかなあ。
マロウもコモンマロウ、ブルーマロウ、ゼニアオイなどの種類があるみたいなので、青が濃くてもうちょっと安定してる種類があるのかもしれないです。ハーブティーとして売られている時は、ほぼ全部「マロウ」としか書かれておらず、選んで比べられないのが残念。
ちなみに、マロウもバタフライピーも、単独では特別な味はしないです。マロウの方は濃く出すとお湯にとろみがつくということです。
和名 | チョウマメ(バタフライピー) |
学名 | Clitoria ternatea |
科名 | マメ科 |
属名 | チョウマメ属(クリトリア) |
原産 | タイ |
# タイ語では อัญชัน アンチャンというらしい。花の色は青だけでなく、白や紫もあるとか。↓タイ語のウィキペディア。
th.wikipedia.org
和名 | マロウ(ウスベニアオイ、ゼニアオイ等) |
学名 | Malva sylvestris(ウスベニアオイ)、Malva mauritiana(ゼニアオイ) |
科名 | アオイ科 |
属名 | ゼニアオイ属(マルバ) |
原産 | ヨーロッパ |
# ブルーマロウはウスベニアオイのことだと書いている人が多いので、たぶん青の濃い品種なのか変種なのか、そこいらへんだと思います。マロウの呼び名はテキトーで、コモンマロウ(ウスベニアオイ)って言いながらゼニアオイだったりすることもあるそうです。