気がむいた時だけ更新する草木花(仮題)

せっかくあるのでほっとかないで使おうかなあと…

マメグンバイナズナ

以下、撮影は2021年5月です。

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マメグンバイナズナ

 マメグンバイナズナです。
 ただのナズナじゃなくて、マメグンバイナズナ

 これまた最近よく見る帰化植物です。ヨーロッパ原産だということです。花はナズナに似てるけど、ナズナと違って激しく枝分かれして下の写真みたいな茂みになるんです。初めて見た時は「なんじゃこりゃぁ!?」という感じでしたよ。

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茂みのようになったマメグンバイナズナ
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マメグンバイナズナの果実
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マメグンバイナズナは花の時期には根出葉がなくなる。

 マメ・グンバイナズナがあるなら、ただのグンバイナズナもあってやはり日本に帰化しているはずなんですが、身近なところでは見た事がありません。

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グンバイナズナとマメグンバイナズナの果実の形の違い

 見た目すごく似てるんだそうですが、果実の形が上のイラストのように違うそうです。グンバイナズナの方はここの写真見て描きました。>英語版のウィキペディア・Thlaspi arvense(グンバイナズナの学名)

和名 マメグンバイナズナ
学名 Lepidium virginicum
科名 アブラナ科
属名 マメグンバイナズナ属 Lepidium レピディウム
原産 アメリ

# 明治時代に帰化が確認されているとのこと。

# アブラナ科マメグンバイナズナ属の植物で日本に帰化しているものは
ヒメグンバイナズナ Lepidium apetalum
・情報が少なく見分け方がよくわからない。
写真を見られるサイト>日本の植物たち・ヒメグンバイナズナ


キレハマメグンバイナズナ Lepidium bonariense
南アメリカ原産。
・葉が深く切れ込む。
参考>三河の植物観察・キレハマメグンバイナズナ

コバノコショウソウ Lepidium ruderale
・小花柄全体に毛が生える。
・これも情報が少なく、詳細はよくわからない。


ダイコクマメグンバイナズナ Lepidium africanum
・1999年大黒埠頭で発見された新しい帰化植物
・アフリカ原産。
・小花柄の上側のみに毛が生える。
・果実が縦長で小さめ。
参考>マメグンバイナズナ属の新帰化植物、ダイコクマメグンバイナズナ(新称)PDF文書が開きます


和名 グンバイナズナ
学名 Thlaspi arvense
科名 アブラナ科
属名 グンバイナズナ属 Thlaspi トラスピ
原産 ヨーロッパ

# 江戸時代にはすでにあったとか。
# 亜鉛を含む土壌が好きで中国ではグンバイナズナを見て亜鉛を探したという話が本当ならちょっと面白い(ロバート・テンプル著、牛山輝代訳『中国の科学と文明』、ウィキペディアからの孫引き)
# マメグンバイナズナとは同じアブラナ科で別の属に分類されている。