オオイヌノフグリ
うちのまわりだと、イヌノフグリの仲間は、オオイヌノフグリ、タチイヌノフグリ、フラサバソウ、コゴメイヌノフグリの四種類くらいをみかけます。日本在来種のイヌノフグリは見た事ないです。去年、比較写真を撮ったんですが、整理しないままほったらかしたら、どれがどれだかよくわからなくなったので、今年やりなおそうかなあと思っています。
オオイヌノフグリもどんどん咲き始めてる。四弁で雌しべ1本、雄しべは2本、葉や枝は対生。 pic.twitter.com/KuG4ANCNRe
— chinjuh/『化物昼寝鼾』Kindle用新刊発売中 (@chinjuh) 2022年2月22日
全体に毛が生えてるけど、特に目立つのは茎の毛。葉は裏にも表にも短い毛が生えてる。萼(がく)にも生えてるけどあまり目立たない。実はややふくらんだ平ハート型でうっすら毛が生えてる。これが犬の陰嚢に見えるというのでイヌノフグリと呼ばれるとか。フグリは陰嚢(いんのう)のこと。 pic.twitter.com/Xu9gEvcbnh
— chinjuh/『化物昼寝鼾』Kindle用新刊発売中 (@chinjuh) 2022年2月22日
和名 | オオイヌノフグリ |
学名 | Veronica persica |
科名 | オオバコ科(昔はゴマノハグサ科だった) |
属名 | クワガタソウ属 |
原産 | ヨーロッパ |
日本に入ってきたのは明治の始め頃とのこと。ゴマノハグサ科だった時もあまりそれっぽくないなと思っていたけれど、オオバコ科はもっとそれっぽくない(仲間とされる植物と似てない)ので納得いかないなあ。
子供の頃に、シーズンオフの桑畑にこれが大量に咲いているのを見て、まるで青い銀河だと思って大好きになったんですが、在来のイヌノフグリを駆逐したのがコイツだと知ってがっかりしたのを覚えています。憎まれっ子世にはばかるってこういうのを言うんだろうか。
誰かの漫画に『天人唐草』っていうのがあったと思うんですが、イヌノフグリが下品な言葉だというので、親が意味をおしえてくれず、天人唐草と呼びなさいとか言われる。その気まずさがみょうに印象的でした。わたしなら何がどうあっても教えてくれるまではフグリフグリ言いつづけますけど。知らないんだから恥ずかしくもなんともないし。
在来のイヌノフグリのほうが、もっと犬のフグリっぽい実ができるみたいですよ。オオイヌノフグリは犬のにしては平たいですからね。