バケツ稲
気付いたら5人くらい購読者がいるんですけど、このブログすごく放置なのでいろいろごめんなさい。なんせタイトルからして気が向いた時だけなので年単位で放置したりするブログです。
さて、植物関係で今年の目玉というと、バケツ稲というものをやってみました。バケツを小さな水田に見立てて稲を育てるんです。バケツでどのくらい収穫できるか競ってる人たちもいるみたいですよ。ちょっと面白でしょ?
田植え 6月6日
バケツに田植えをしてみた。うまく育てば赤米になるはず。育たないかもしれないけど(笑)#バケツ稲 pic.twitter.com/2JSoybMC8i
— chinjuh (@chinjuh) 2022年6月6日
ツイートでは赤米と書いてしまっていますが、植えたのは黒米の苗です。普通のうるち米でよかったんですが、種籾(たねもみ)をほんの少しだけっていうのが手に入らなかったんですよね。JA(農協)で無料配布しているのは知っているんですが、取り寄せようとするといろいろ面倒くさいなあと思ってしまい、「玄米でも水に漬けておけば発芽するので、それを育てればいいのでは?」と思いついて買ってきたのが黒米だったのです。
少量の種もみが手に入らなかったので、玄米でも発芽はするから、こういう白米に混ぜる黒米を買ってきて発芽させてみた。黒いのは表面だけなので黒米は玄米の状態で売られている。赤米も同じ。籾殻は剥かれちゃってるので胚芽が傷ついてると芽は出ない。数打ちゃ当たる式で発芽させてみた。 pic.twitter.com/HHtDBHFeJQ
— chinjuh (@chinjuh) 2022年6月6日
黒米や赤米だと白米に混ぜて炊くのでこんな少量で買えるわけです。しかも玄米の状態で売られてますしね。これを3粒くらいづつ、小さな鉢にまいたのを何鉢か作ってみたら、いくつか育ちそうだったのでそれをバケツに植えました。
苗を育ててる様子も写真を撮ったらよかったんですが、なんとなく撮らずに過ぎちゃったみたいですね。
成長過程 6月13日
今日のバケツ稲はこんな感じです。少しずつ育ってはいるみたいです。祖母の家は農家だったけど水田は持ってなかったので初めての体験です。 pic.twitter.com/uYWocVGDsY
— chinjuh (@chinjuh) 2022年6月13日
成長過程 7月18日
あれから1ヶ月…現在の #バケツ稲 案外育ちますねえ。うまく稔るかなあ。 pic.twitter.com/DmBxsWVnDC
— chinjuh (@chinjuh) 2022年7月18日
中干し 同日
稲は育てた事ないのでよくわからないけど、そろそろ水を抜いて、土を乾かしてはまた水を入れる…という作業をしないといけないんだったっけ?なんの意味があるのかよくわからないけど。
— chinjuh (@chinjuh) 2022年7月18日
ふむふむ、田植えから1ヶ月後くらいに水を抜くことで土に酸素が供給される。根が育って倒れにくくなる。茎が必要以上に増えなくなって良く育つ、などの効果がある…なるほど。中干しというらしい。乾燥のさせすぎると葉がまるまる。レモングラスと同じだな。中干しのあとに肥料をやる、ふむふむ。
— chinjuh (@chinjuh) 2022年7月18日
バケツから水をこぼすだけなので、中干し中の写真は撮らなかったみたいです。ツイートでも言ってますが、田植えから一ヶ月後くらい(稲の茎が20本くらいになった頃)に一度水を抜いて乾かすことを中干しというそうです。
水を抜いて3〜5日くらい乾かしてから、また水を張ります。そうすることで根っこに空気がまわって根がよく育ち、茎は必要以上に増えなくなり、台風が来ても倒れにくくなるそうです。ただ、乾かしすぎてもいけないそうで、その見分け方として、葉っぱが丸まって細くなる、というのがあります。
レモングラスと同じだと書いているのはその部分です。同じイネ科の植物で、夏の暑い盛りに水やりを忘れると葉っぱが丸まって針のようになってしまいます。見慣れた話だったので同じイネ科だから似てるんだなと思ったわけです。
稲も中干し中にそうなったら乾燥させすぎだそうですので、すぐ水を張らないとダメだそうです。
稔るほど頭を垂れる… 8月28日
#バケツ稲 は今こんな感じです。だいぶ穂が重くなってきました。色が黒っぽいのは病気ではなくて黒米だからだと思います、たぶん。 pic.twitter.com/3dCZe9jlcI
— chinjuh (@chinjuh) 2022年8月28日
後から遅れて出てきた穂はまだ垂れていなくて花が咲いてる。 pic.twitter.com/BE5Bo74Elw
— chinjuh (@chinjuh) 2022年8月28日
稲刈りに向けて水を抜く 9月4日
#バケツ稲 そろそろ頃合いかと思い、バケツの水を抜きました。あと10日もして、土がカラカラに乾いた頃に刈り取りの予定。
— chinjuh (@chinjuh) 2022年9月4日
#バケツ稲 写真を貼りわすれました。水を抜いたというだけですけど(笑) pic.twitter.com/XXnxePs7h8
— chinjuh (@chinjuh) 2022年9月4日
そろそろ頃合いかなと思い、今度は稲刈りに向けて水を抜くことにしました。この水を抜く時期っていうのが、わたしは穂の具合とか日数とかでだいたいこのくらいかなと決めたんですけど、田んぼだとすべての穂を見てまわるわけにはいかないので、出穂期(しゅっすいき)から45日後くらいで、毎日の平均気温を合計して1,000℃になった頃とするそうです。気温の合計は見てなかったな。来年もしやることがあったら気温にも注目してみたいと思います。
稲刈り 9月13日
#バケツ稲 昨日、稲刈りしました。しばらくぶら下げて乾燥させてから脱穀→もみすりで完成です。黒米の黒い部分は精米しちゃうと白くなっちゃうので玄米の状態でやめとく予定です。
— chinjuh (@chinjuh) 2022年9月12日
乾燥は外にぶら下げておけばいいんですが、雀に見つかると全部食われてしまいそうなので室内にぶら下げました。 pic.twitter.com/knfVrgI9BZ
脱穀 9月29日
今日は #バケツ稲 を脱穀してみた。量が少ないので特別な道具は用意せず、茶わんでこそげとるやり方でやってみた。
— chinjuh (@chinjuh) 2022年9月29日
短い動画もあるので返信にぶらさげとく。 pic.twitter.com/ekpIxAkgfQ
このやり方だと茶わんが受け止めるのて飛び散らないのですごくいい。ただ、途中で穂が切れちゃう事も多い。まあ量が少ないのでそれでも大した手間じゃない。 pic.twitter.com/E2ucd5ha6V
— chinjuh (@chinjuh) 2022年9月29日
そんなこんなでバケツで育てた稲はこのくらいの籾米(もみごめ)になったんですが、問題はこの先、どうやって籾殻を取り除くか。適度な強さでこすり合わせると籾殻だけパリンとはずれるのですが、強すぎれば中の米が割れてしまう。 pic.twitter.com/IdVZVZaPYJ
— chinjuh (@chinjuh) 2022年9月29日
籾すり
すり鉢に少量入れて、野球の軟式ボールでこするのが良いという話なんですが、うちにはテニスボールならあるんですが(そこらでもらった)、野球ボールはないんですよねえ。テニスボールだと毛が生えてるので籾がくっついてしまう。仕方なくためしにビニール袋をかぶせて雰囲気をつかんでみる。 pic.twitter.com/A2uTj2U89n
— chinjuh (@chinjuh) 2022年9月29日
なるほど、たしかに弾力のあるボールだと力加減がいい具合だと思う。しかしビニール袋はすぐこすれてやぶけるのでよくない。やはり軟式野球のボールをどこかで調達してくるべきなのか?
— chinjuh (@chinjuh) 2022年9月29日
というところで作業が頓挫しています(笑)なお米が黒いのは黒米だからです。 pic.twitter.com/d2NhrKUZrM
#バケツ稲
— chinjuh (@chinjuh) 2022年9月30日
昨日はもみすり作業(米からもみ殻を取り除く作業)で頓挫したわけですが、軟式野球のボールを1個だけ(しかも安価で)というのが手に入らず、考えた末に家にあるテニスボールにゴム手袋をかぶせてやってみたら、それなりにいけました。 pic.twitter.com/s864bngy9X
これがもみすりをして、もみ殻を吹き飛ばしたあとの状態なんですが、まだもみ殻が剥けてないものがけっこう残ってしまって、これをどうすればいいのかよくわからないです。このままボールでズリズリすると、すでに殻がとれた黒米が精米されて白くなってしまう。 pic.twitter.com/ZEkWlPm6zL
— chinjuh (@chinjuh) 2022年9月30日
今回は量も少ないから、ゴム手袋を手にはめて、残ってるのを一粒ずつ指先ですり鉢にこすりつけて殻をはずしたんですが、どうするのが正解(?)なのかは結局よくわからない。バケツ稲で一番やっかいだったのがもみすり作業。
— chinjuh (@chinjuh) 2022年9月30日
できあがった黒米はこんな感じ。もみ殻を剥いたらだいぶ減りました(笑) pic.twitter.com/Sw1fc3TqK2
籾すり(もみすり)は厄介な作業でした。籾米(もみごめ)が十分に乾燥していれば、米同士をこすり合わせるなどすると摩擦(まさつ)でパリンと剥けるのですが、どうやって摩擦をかけるかってことです。
古代の人はどうしていたかというと、臼と杵でついてたそうです。力が弱いと効率よく剥けないでしょうし、強すぎると米が粉砕して粉になってしまうのでいろいろ面倒だったんじゃないかと思います。検索してみたら、農業体験で作った米を臼でついてる人がみつかりましたが、やはり剥けない米が沢山あって、どうしていいかわからないみたいな事を書いてらっしゃいました。
もうちょっと時代が進むと磨り臼(すりうす)というものを使ったようです。木や素焼きで出来た石臼みたいな構造のものです。粉にならない程度の重さや隙間を工夫して、摩擦をかけるんじゃないかと思われます。磨り臼は使ってみたことがないので、どのくらい効率よく剥けるのかは想像がつかないですねー。
バケツ稲だと量が少ないですから、やはりすり鉢に軟式野球のボールかなんかで少量の籾米をこすりつけて剥くのが一番良さそうです。わたしは身近に転がっているのがテニスボールだったので、ゴム手袋をかぶせて使いました。うまく剥けなかった分は、そのゴム手袋を手にはめて指先でこすりつけてどうにか頑張りましたけど、結局どうすればよかったんでしょうね(笑)
籾すりをしたあとは、米と籾殻(もみがら)が混ざった状態になるので、ざらざらっとゆすってから息を吹きかけると籾殻だけが風圧で飛んでいきます。そこらじゅう籾殻だらけになるので、庭とかベランダとかでやるといいです。鳥を飼ってる人だと、鳥が食べて殻だらけになったアワ玉に、息をふきかけて殻を取り除くと思うんですが、それと同じです。
量が多いと息を吹きかけて飛ばすわけにはいかないので、昔の人がどうしてたかっていうと、風の強い日に、箕(み)という大きなちり取りみたいなもので頭の上に担いで、むしろの上かなんかに落とすんだと小学校の社会科の授業かなんかで習いましたね(笑)
それじゃ風のない日にはできないので、唐箕(とうみ)という道具が発明されました。これはわりと最近(って明治時代とか?)まで使われてたんじゃないかと思うんです。わたしの物心つくころには祖母の家にはもう水田がなかったんですが、バラックの片隅に壊れてほこりをかぶった唐箕が置いてあったのを覚えてます。きっと昔はお米も作ってたんだろうな。
唐箕はハンドルを回すと風が起こる仕組みが入った木の箱で、上から籾殻のまざった米を入れて回すと籾殻だけ吹き飛ばしてくれます。これなら風が吹かなくても作業できるのですごい発明だったんじゃないかと思います。
食べてみた
バケツ稲はスープにしてみました。とりあえずちゃんと食べられましたよ。黒米なので美味いか不味いかの基準がわからないですけど(笑) pic.twitter.com/xRRJI69hcq
— chinjuh (@chinjuh) 2022年9月30日
もうちょっと量が多かったら大胆に黒米だけの玄米ご飯を炊いてみたかったですが、あまり量がなかったのでスープにしました。野菜と一緒に煮てコンソメと塩コショウで味付けしただけです。玄米なのでちょっぴり歯ごたえがあって、食べるスープでした。
というわけで、初めてのバケツ稲体験でした。小学生なら「農家の人は大変だと思いました」とか書くところですが、こんなちょっぴりでは珍しいことをしてみただけで農家の苦労をわかった気になるほど子供でもなければ素直でもないので、初めてなので面白かったわ、と言っておきます(笑)
あ、でも、籾すりだけは大変だったなあ。古代の人の苦労はめちゃくちゃ感じました!文明の利器はすげえでんですよ。ほんと文明すげえ。まじすげえ。
オオイヌ、タチイヌ、フラサバ、コゴメの果実
タチイヌノフグリ
タチイヌノフグリ。もう咲いてるところでは先週からもう咲いてるんですけど、オオイヌノフグリやフラサバソウが先に目立つようになって、タチイヌはあとから出てくる感じみたいですね。花が小さくて、萼らしき部分が長く尖った感じなのが特徴。果実はオオイヌに似て平たいハート型。 pic.twitter.com/zZ46LLzq8Y
— chinjuh/『化物昼寝鼾』Kindle用新刊発売中 (@chinjuh) 2022年3月20日
葉っぱにも毛があるのですがまばらな感じです。
茎にはしっかり毛が生えてます。
花は青く四弁で、オオイヌ、コゴメに比べると小さく、フラサバソウに似ています。フラサバソウとの違いは、タチイヌは萼が細長く尖った感じになること。毛はありますがフラサバソウほどの毛深さではないです(虫眼鏡で見るまでもなく肉眼でわかるくらい毛深さが違います)。
果実はオオイヌに似て平たいです。
2022年3月16日、三郷市戸ヶ崎。
和名 | タチイヌノフグリ |
学名 | Veronica arvensis |
科名 | オオバコ科 |
属名 | クワガタソウ属 |
原産 | ヨーロッパからアフリカあたりにかけて |
帰化植物で明治時代に発見されたものとのこと。
わたしが子供の頃はン十年前ですが、群馬にはオオイヌは沢山生えていましたが、タチイヌ、コゴメ、フラサバは見なかったと思います(子供の頃なので気付いていなかっただけという可能性は高いですが)。これがタチイヌノフグリかと思ったのは東京に住むようになってからです(90年代以降)。
オオバタネツケバナ?
先日はミチタネツケバナを抜いてきて写真を撮ったりしたわけですが、これはもしかしてタネツケバナではないかと思って抜いてきたんです。が、どうもオオバタネツケバナという別のものっぽいです。え〜!
根っこがついてこなかったんですが地面すれすれのところから抜いたはずです。下に敷いてある紙は半紙なので長い方の辺が 33.4cmあります。この植物はその半紙からはみ出すくらい背が高い。採集は2022年3月16日です。
ミチタネツケバナも育てばそれなりに背は高くなるみたいですが、たぶんこんなに大きくはならなくて、3月だともっと小さいのばっかりだと思います、たぶん。
根から直接生えてるみたいに見える葉のことを根出葉とか根生葉とか言うんですが、ミチタネツケバナは根出用がこの季節でもしっかり生えてるんです。時にはもう、根出葉の塊になっていたりする。でも、写真の植物は根出葉がほとんどない…というかないと言っていいかもしれない。
左のは先端に近いところから取ったもので、真ん中と右は根に近い部分から取りました。先端に近いところの葉は細長いですね。葉は裏にも表にも毛はないです。
物差しを一緒に写すのを忘れたのですが、ミチタネツケバナに比べるとかなり大きいです。見間違うことはないくらい大きいです(形もちょっと違うし)。そもそもミチタネツケバナは茎の途中からの葉が少ないと思います(ないわけでもない)。この植物は茎の途中に葉がけっこうありますね。
花は四弁で直径が5mm以上あります。ミチタネツケバナの花はもっと小さいです。
ミチタネツケバナの果実は茎に反って直立する傾向が強いですが、この植物は果実がやや外に拡がって斜め上を向いてますね。
接写するのを忘れてしまったので、解像度低めの写真ですが、茎には目立った毛はなかったです。根に近い部分にひょっとすると少しだけ毛が生えているような気もするんですが(草は写真をとったあと処分してしまうので残ってないです)、ぱっと見では無毛と思ってしまう程度のものだと思います。
最初に書いた通り、わたしはこれをタネツケバナだと思って抜いたんですが、「茎や葉に毛がない」という特徴から「オオバタネツケバナ」という植物っぽいですね。
2022年3月17日、三郷市戸ヶ崎の道端で採集。
和名 | オオバタネツケバナ(たぶん) |
学名 | Cardamine regeliana(オオバだとすれば) |
科名 | アブラナ科 |
属名 | タネツケバナ属 |
原産 | ? |
外来種だという情報がみつからないので在来のものなのかも…?
ミチタネツケバナについては下記の記事をどうぞ。
chinjuh3.hatenadiary.org
オオイヌノフグリ、タチイヌノフグリ、フラサバソウ、コゴメイヌノフグリの葉
写真の形がまちまちで向きも一定じゃないので比較しづらいかもしれませんが、葉っぱの小さいのは上のほう(先端に近い部分)の葉で、大きいのが根に近い葉です。
- オオイヌノフグリ
- 葉の形が縦長に見える。
- 鋸歯(ぎざぎざ)が多めに見える。6〜7回くらい?
- タチイヌの葉に似ている。
- タチイヌノフグリ
- 葉の形が縦長に見える。
- 鋸歯(ぎざぎざ)が多めに見える。6〜7回くらい?
- オオイヌの葉に似ている。
# オオイヌノフグリは茎が地面を這いますが、タチイヌノフグリは茎が地面から直立します。
- フラサバソウ
- 葉がまるっこく、鋸歯は5〜6回くらい?
- 下の方の葉は鋸歯が目立たない傾向がある?
- コゴメに似ている。
- コゴメイヌノフグリ
- 葉が横に広い(特に下の方の葉は横に広いものが多く、上のほうはそうでもない)
- 鋸歯の数はフラサバソウと同じ程度 5〜6回くらい?
- フラサバに似ている。
…とこんな傾向があるようです。これで花が咲いてなくても見分けがつくかもしれません。一番確実なのは花を見ることで、果実の形状もハッキリ違うので見分けやすいポイントです。葉っぱ以外の特徴は下の記事をどうぞ。
なお、似たような植物にタチイヌノフグリもあるんですが、今は(3月半ば)まだ生えてるところをみつけられませんでした。タチイヌは少し遅れて花が咲くのかもしれません。 2022.03.21.追記:タチイヌも見つけたので追加しました。
ノヂシャ
先週くらいからノヂシャ(野萵苣)が花盛り。目立たない小さな花ですが、これドイツ語で Rapunzel ラプンツェルと言うそうで、グリム童話に出てくる「隣りの家に生えてるのを見て美味しそうで我慢できなかったやつ」がこれらしい。 pic.twitter.com/gxg62TnOG6
— chinjuh/『化物昼寝鼾』Kindle用新刊発売中 (@chinjuh) 2021年4月14日
先週くらいからラプンツェル(ノヂシャ)が咲き始めた。目盛りは1mmです。花の直径は2mmに満たない。 pic.twitter.com/cnjPa6COco
— chinjuh/『化物昼寝鼾』Kindle用新刊発売中 (@chinjuh) 2022年3月15日
和名 | ノヂシャ |
学名 | Valerianella locusta |
科名 | スイカズラ科(オミナエシ科とする場合も) |
属名 | ノヂシャ属 |
原産 | ヨーロッパ |
グリム童話の『ラプンツェル』で、隣りの家に生えているのを母親が我慢できなくなって盗み食いしたラプンツェルという植物がこれだと言われていて(諸説あるみたいですが)、ヨーロッパでは食用にもするようです。
コゴメイヌノフグリ
昨日撮影。コゴメイヌノフグリ。オオイヌノフグリに似て花が白い。萼、茎、葉に目立つ毛が生えてるところはフラサバソウによく似てる。フラサバソウより花が大きい。 pic.twitter.com/sgRYtaBY0H
— chinjuh/『化物昼寝鼾』Kindle用新刊発売中 (@chinjuh) 2022年3月8日
コゴメイヌノフグリ。茎の毛は、全体に生えるんじゃなく左右(もしくは前後)2方向に集中して生えてることが多いみたい。フラサバソウにもその傾向があるみたいだけど、コゴメのほうがその傾向がはっきりしてるかも(もっと沢山見ないと断言できないけどね)。 pic.twitter.com/pL95yUZaku
— chinjuh/『化物昼寝鼾』Kindle用新刊発売中 (@chinjuh) 2022年3月8日
コゴメイヌノフグリの果実。オオイヌノフグリは果実が平たいが、コゴメは丸くてフラサバソウの果実に似てる。ただし、コゴメには「毛が生えてる」。フラサバの果実は無毛。 pic.twitter.com/jFqX7y5wED
— chinjuh/『化物昼寝鼾』Kindle用新刊発売中 (@chinjuh) 2022年3月8日
ブログは人を呼ぶのが面倒なので、ツイートで書ききれない事を書いたり、自分のツイートのまとめようにしようと思っていたんだけれど、ツイートを貼ると重くて画像が表示されないことなんかも多々あり、このまとめ方法はあまり意味がないのかなと思ったり思わなかったりです。あまり真剣にやってないので飽きたらやめますけど(笑)
▲コゴメイヌノフグリの群生
▲花は白い。同じ仲間のオオイヌノフグリ、タチイヌノフグリ、フラサバソウはみな青なので花が咲いていれば確実に見分けられる。花の大きさはオオイヌノフグリよりやや小さいか同じくらい。
▲萼(がく)のあたりの毛。この毛深い感じはフラサバソウによく似ている。
▲茎の毛。全体に生えるのではなく、左右の2方向に集中して生えていることが多いような気がする(これは観察中で、もっと多くサンプルを見ないと断言しきれない)。
▲左:葉表/右:羽裏。裏にも表にも毛が生えているが、萼や先端部分の葉にくらべると目立たない。
▲果実。フラサバソウに似て丸いが、毛が生える。フラサバは無毛。オオイヌノフグリは果実が平たい。ここは大きな違いなので花がない時の見分けに役立つ。
▲全体。葉は対生で、先端に近いところの葉はやや非対生になる。
写真を貼りながら思った事。
- 葉の形を、先端部分、途中、根に近いところ…と並べて撮影すると面白いかもしれない。
- ↑これをフラサバ、コゴメ、オオイヌ、タチイヌの四種類でやって比較すると楽しいかもしれない。
2022年3月7日、水元公園
和名 | コゴメイヌノフグリ |
学名 | Veronica cymbalaria |
科名 | オオバコ科 |
属名 | クワガタソウ属 |
原産 | ヨーロッパ(地中海沿岸との情報あり) |