オオバタネツケバナ?
先日はミチタネツケバナを抜いてきて写真を撮ったりしたわけですが、これはもしかしてタネツケバナではないかと思って抜いてきたんです。が、どうもオオバタネツケバナという別のものっぽいです。え〜!
根っこがついてこなかったんですが地面すれすれのところから抜いたはずです。下に敷いてある紙は半紙なので長い方の辺が 33.4cmあります。この植物はその半紙からはみ出すくらい背が高い。採集は2022年3月16日です。
ミチタネツケバナも育てばそれなりに背は高くなるみたいですが、たぶんこんなに大きくはならなくて、3月だともっと小さいのばっかりだと思います、たぶん。
根から直接生えてるみたいに見える葉のことを根出葉とか根生葉とか言うんですが、ミチタネツケバナは根出用がこの季節でもしっかり生えてるんです。時にはもう、根出葉の塊になっていたりする。でも、写真の植物は根出葉がほとんどない…というかないと言っていいかもしれない。
左のは先端に近いところから取ったもので、真ん中と右は根に近い部分から取りました。先端に近いところの葉は細長いですね。葉は裏にも表にも毛はないです。
物差しを一緒に写すのを忘れたのですが、ミチタネツケバナに比べるとかなり大きいです。見間違うことはないくらい大きいです(形もちょっと違うし)。そもそもミチタネツケバナは茎の途中からの葉が少ないと思います(ないわけでもない)。この植物は茎の途中に葉がけっこうありますね。
花は四弁で直径が5mm以上あります。ミチタネツケバナの花はもっと小さいです。
ミチタネツケバナの果実は茎に反って直立する傾向が強いですが、この植物は果実がやや外に拡がって斜め上を向いてますね。
接写するのを忘れてしまったので、解像度低めの写真ですが、茎には目立った毛はなかったです。根に近い部分にひょっとすると少しだけ毛が生えているような気もするんですが(草は写真をとったあと処分してしまうので残ってないです)、ぱっと見では無毛と思ってしまう程度のものだと思います。
最初に書いた通り、わたしはこれをタネツケバナだと思って抜いたんですが、「茎や葉に毛がない」という特徴から「オオバタネツケバナ」という植物っぽいですね。
2022年3月17日、三郷市戸ヶ崎の道端で採集。
和名 | オオバタネツケバナ(たぶん) |
学名 | Cardamine regeliana(オオバだとすれば) |
科名 | アブラナ科 |
属名 | タネツケバナ属 |
原産 | ? |
外来種だという情報がみつからないので在来のものなのかも…?
ミチタネツケバナについては下記の記事をどうぞ。
chinjuh3.hatenadiary.org