気がむいた時だけ更新する草木花(仮題)

せっかくあるのでほっとかないで使おうかなあと…

レモングラスについて語りまくろうではないか

 我が家のベランダに生い茂る自慢の品(?)のひとつにレモングラスがあります。レモングラスに関する自分の過去のツイートを掘り返してみました。

レモングラスとの出会い


 思えばこのベトナム料理店がレモングラスとの初対面でした。人に連れて行ってもらったので店名はもう覚えていないのですが、場所は新大久保でした。行った時期は昭和の終わり頃(30年くらい前ってことですねw)。当時まだベトナム料理店はすごく珍しかったです。店主は日本人だったと思います。このツイートの返信で「気楽南」という店かもしれないと教えてくれた人がいました。残念ながら名前を聞いても思い出せなかったです。いずれにしても、もうその店はないんです。
 変わった店で、料理の味がわからなくなるからという理由でお酒はビール2本まで、それ以上は注文を受け付けないという話でした。店内でベトナム食材も売られていて、わたしは乾燥させたレモングラスを買いました。お茶にする葉っぱではなく、根元の固い部分を輪切りにして乾燥させたものだったと思います。
 レモングラスは、普通は生のまま使うんじゃないかと思います。ベトナムのような熱帯の国ならば真冬でも根元は枯れずに残るはずなので。でも、当時はまだ日本では生のレモングラスが手に入りにくかったんだと思います。料理に使う固い部分を輪切りにして乾燥させたものが売られていました。

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レモングラスの根元の部分(イラスト)絵も自作ですからー。

 でも、当時のわたしは使い方がよくわからなくて、香辛料のように油で炒めてみたけれど、あまり香りが立たなくて、そのままお湯をさして肉や野菜と煮てみたら、いつまでもやわらかくならなくて、輪切りなのでレモングラスだけ引き上げることができず、けっこう困ったのを覚えています。今思うと、あらかじめお湯で煮出して汁だけ使えばよかったのかなあ、なんて思うんですけどね。

 あれから月日は流れました。日本でもレモングラスは珍しくなくなり、園芸店のハーブコーナーで 1鉢 100〜200円くらいで売られていることがあります。わたしが買ったのもそういうやつです。

2016年4月のツイート


 以下はわたしの別のブログ(最近放置)ですが、買ってきて2年目の写真や、冬越しの様子、料理したり、お茶にしたりなどなど、この頃はまだレモングラスの恐ろしさを知らないわたくしなのでした。恐ろしい事に株分けして3鉢になってますね(笑)
www.chinjuh.mydns.jp

2016年9月のツイート。まだわかっていないわたくし。



2017年10月のツイート。だんだんわかってきたわたくし…



ここまでのまとめ

  • 15年の秋に、ひと鉢だったレモングラスを株分けして、土を軽く洗い流した状態で水にさし、暖房のない室内で冬越し。
  • 16年春、植木鉢に戻す。
  • 16年秋、葉っぱを切ってハーブティー用に乾燥させ、根元の部分は鉢ごと部屋に入れて冬越し。この秋は植え替えなかった。
  • 17年秋、植え替えようとしたら根っこがガチガチで鉢から抜くのさえ大変な苦労だった!

2019年のツイート


 レモングラスティーは香り高くて美味しいんですよー。しかしこの時点で4鉢に増えていて、場所も取るし、植え替え大変だし、いくら美味しくてもお茶が飲み切れなーい。

刈り取って乾燥保存なんてマメなこともしなくなった(笑)


 

冬越しについて述べつつ「持て余しぎみ」などと控えめに言っている。



お茶以外の利用法:豚肉とトマトのレモングラス風味のスープ



お茶以外の利用法:ピーマンとシーフードミックスのサテソース炒め

 サテソースはベトナム風のラー油みたいなやつです。写真があまり美味しそうじゃなくてごめんなさい。あと、無頼パン× フライパン○ です。



お茶以外の利用法:マッサマンカレー

このツイートではレモングラスはカルディで買った乾品。


 マッサマンカレーについては、材料だけでレシピはつぶやいてなかったみたいです。この材料だと…(書いた翌日思い出し、作り方を書き換えました。昨日のやり方でもいいとは思うけれど、ピーナッツを入れないととろみがつかない。うろおぼえなので参考程度にしてよその人のレシピを見たほうがいいと思う)

  • 香辛料のペーストを作る
    • ニンニク、ショウガ、トウガラシ、タマネギ、ピーナッツ、粉の香辛料(ナツメグ、シナモン、コリアンダー、カルダモン)を油で炒める。
    • ミキサーかフードプロセッサーに上記と少量の水を入れて回しペースト状にしておく。ピーナッツがとろみになる。
  • 肉(イスラム系の料理なので豚以外で)や野菜などの材料を炒め、塩・胡椒で味付けし、最初に作った香辛料のペーストを加える。
  • タマリンドペースト、少なめの水、鶏ガラスープの元、乾燥コブミカンの葉(ライムリーフ)、乾燥レモングラスの葉を加えて肉に火がとおるまで煮る。
  • 最後にココナッツミルクを加えて一煮立ちさせて、味を見て足りなければ塩・胡椒で整えて完成。

…みたいな感じだったかと思います(テキトーですみません。でも、料理は別にこうじゃなきゃいけないっていう決まりはないので、あんま気にしないほうがいいですよ、とか言っておく)。
 コブミカンの葉とレモングラスは煮てもやわらかくはならないので、ブーケガルニみたいにタコ糸かなんかでくくっておいて、ココナッツミルクを加える前に引き上げるといいかもです。もしくはよけて食べる。
 もしベランダでレモングラスを作っているなら、葉っぱではなくて、根元の固い部分を金槌かなんかで叩いて潰して入れましょう。

そのほかの利用法(レモングラスシロップ等)

 あとでやろうと思って下記の記事にメモしてあります。まだやってないけどシロップを作ってみたい。
chinjuh3.hatenadiary.org

レモングラスシロップ、作ってみた


 レモングラスはタイ料理やベトナム料理なんかに使う時も、それ自体が強く主張する感じではなくて、全体として少し爽やかになると思うのですよね。だからシロップも、香り立つのを期待しちゃうと、なんか違うかなってなるかもです。
 香りをダイレクトに楽しみたいならお茶最強だと思います。

レモングラスのポタージュ作ってみた

 家にあるもので作ったのでキャロライン・ホームズの本に出てくるレシピとはまるで違うんだけれど香り良くできました。ニンニクを減らしてタマネギを入れたほうが旨みが出るかも。スパイス類はなかったら思い切って入れないっていう選択肢もありかも(胡椒は使う)。






植え替えは戦いだ! 2020年版

 2019年は秋に植え替えしそびれてしまい、2020年の春に植え替えをしました。


 この時点で買ってきてから6年くらいたってます。植え替えは、1年〜1年半くらいでしています。ツイートのように鉢から抜いて、下から三分の一くらいハサミでざっくり切り捨てて、少しだけほぐして(容赦なくほぐしたくてもほぐれないんですよぅ)、同じ鉢に戻す感じでやってます。

食用以外の利用法その1、あんぎん織りにする(失敗)


 これはダメだった。ツイートで言ってるとおり、ススキと同じような性質で、一方向に動いて抜けてしまう。あんぎんってどんなのかは、このツイートの上とか下とかに返信で続いてますので読んでください。蓆(むしろ)や簾(すだれ)を編むような古代の織物なんです。

食用以外の利用法その2、大胆に草木染め


 趣味でお蚕を買っているので、繭が売るほどできるんですよね。わたしはお蚕かわいいよ頬ずりすると気持ちいいよとか言ってるだけで案外満足なんですが、繭から糸とるところまでが養蚕です、みたいなノリでいろいろやってるわけです。作った糸をレモングラスその他もろもろで染めてみました。

 ちなみに、お蚕が好きな人は↓このへん読んでください。
okaiko.hatenablog.com

やはりお茶に勝るものはない


 とにかくレモングラス茶をのみまくるのです。何かに効くはずですが、何に効いてるかはわかりません!

発根を観察する

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レモングラス(イラスト)

 イラストに書き添えた通り、レモングラスは枯れたところを掃除してるとポキッと折れてしまうことがよくありまして…

 よせばいいのになんとなく水にさして発根の様子を観察してみたり…わたしの馬鹿馬鹿馬鹿、そんな観察してないで食べてしまえばいいのに。増えれば増えるほど植え替えで泣くわよ!! それにしてもなぜプッチンプリン


 こういうのをこの年は何個か作って(もうヤケクソ)、ひとつはフォロワーさんにもらわれていきました。

2020年秋…!

 この年の4月に下三分の一をハサミでざっくり切り捨てているにもかかわらず、秋には見事に元どおり。ふふふふふ。



2021年7月


 今年も繁茂しはじめたレモングラスを前にやや壊れ始めたわたくし。お茶飲むぞー。料理もするかー。

プッチンプリンのその後


 去年プッチンプリンの空き容器で観察したレモングラスです。一年目はこんな感じでかわいいものなんですよ。これがですね、これから脇芽がばんばん出てきて、来年は「イヤー、鉢から抜けなーい、助けてドラえもーん」って感じになるので要注意です!!

育て方(長文書いてるわりに大したことは言ってない)

 レモングラスの育て方は、とにかく冬越しの仕方と、鉢植えだったら植え替えの苦労に尽きます。

 レモングラスは東南アジアやインドなど、一年中暑い国の植物です。日本は冬になると、東京などでもバケツの水が凍るくらいには気温が下がるので、そのまま外に出しておくと凍って枯れちゃう。

 雪が積もらない地域で、お庭があるならば、地植えにして地上部を短く刈ってしまい(太いところも切っちゃっていいみたいですよ。レモングラスの冬越しとかで検索するとやってる人がいます)、土をかぶせておけば掘り上げなくても冬越しできるみたいです。ただ、たぶん、地植えだとすごく増えるので、それなりに広い場所に植えたほうがいいかもしれないですね(注意:わたしは地植えにはしたことがない。場所ないから。地植えにしたい…植え替えめんどくさい…)。

 病害虫には強いと思うのですが、イネ科なのでバッタやイナゴが好んで食べるかもしれません。地植えだとそれが一番心配ですけど、まあレモングラスはいくらでも増えますので、バッタ如きに目くじらたてなくていいかもしれないです。

 鉢植えの場合、真夏は晴れていれば毎日水をやったほうがいいです。2日もやらずにいると水が足りなくなって葉っぱが丸まって細くなり「うわっ、何事?!」って感じになります。慌てて水をやれば復活しますが何日もほっとくと枯れるかもしれないです。

 地植えだとそんなに必死に水やりしなくてもいいかもしれないですが、葉が丸まって「何事?!」ってなったらやったほうがいいと思う。

 冬は、地植えで土に埋めちゃう場合は水やりはしなくていいと思います。鉢植えで室内にいれる場合も、2週間に一度とか、たまーに水をやる程度で大丈夫です。冬はほとんど成長しません。

 鉢植えの場合、1年〜2年で植え替えないと根っこが詰まってしまいます。ツイートしたみたいに、鉢から抜いて、下三分の一とかをハサミでざくざく切ってしまってから植え直す感じです。株を太らせたいなら一回り大きな鉢に植えますが、8号鉢くらいになったらそれ以上大きくしないほうがいいと思います。だって重くなると冬に室内に運び込むのイヤじゃないですかぁ。

 植え替えの時期は 9月〜10月くらいにするといいです。あまり寒くなってからだと(やったことあるんですが)、ハサミで切ったあとに根があまり育たずに春を迎えてしまいます。…それがいけないかっていうと、その年ちょっと株が貧弱な感じになるだけで枯れなかったんですけどね、あはは。

 とにかく、気温が高いうちじゃないと活動しない植物なんです。うちでは3月の終わりか4月にはいってから室内からベランダに出すんですけど、そこからなかなか葉っぱが伸びてこなくて、6月ごろにいきなりボボボーンと育ち始めます。

 発根の観察は、してみたいなら9月までがいいですよ。涼しくなるとほとんど成長しなくなります。

まとめ

  • お茶美味しい。
  • ベトナム料理やタイ料理が好きなら育てろ。
  • 草木染めにも使える。
  • 鉢植えの人は毎年秋に植え替え。
    • 植え替え大変、死ぬ.
  • 冬に凍ると枯れる。
    • 鉢植えは部屋にいれる。
    • 地植えは土をかぶせる。

おまけ

 もう売られてないけど、伊藤園からペットボトルでレモングラスティーが出てたことがある。


 売れそうもないって言ってるのは不味いからじゃなくて、甘味もついておらず、一般人には受けないだろうなって思ったから。そのくらいちゃんとした普通のハーブティーでした。自分で育てたのをフレッシュなまま使うのと遜色ないくらいだった。伊藤園は時々ハーブティーを出してるんだけど、ほとんど騒がれないままパッと消えていくみたい。